顔はめパネル図鑑の追加情報
6.272020
宮之浦港《鹿児島県屋久島町》
鹿児島県屋久島町、いわゆる屋久島の海の玄関『宮之浦港』。
ここにはこんな顔はめパネルが設置されています。
写真を通して見ても木の香りが漂ってきそうな板に、恵比寿さんや浦島太郎が描かれています。
このほとんど何も描かれていない板。
本来であれば背景を海だったり、空だったり、屋久島の何かしらの自然を描きたくなるところを、このパネルは木の素材のままで表現しているところにグッときますね。
唯一、下の方に屋久島を表現したと思われる緑の枠が描かれているだけ。
その引き算の作り方によって木そのものが海に見えてきますし、キャラクターが際立ってきます。
例えるならばラーメンズのコントで、あえて細かい舞台セットを組まないことによってお客さんの想像力を掻き立てる。それにも似たつくり。
こうして味わい深い一枚をじっくり堪能した僕。
ちなみに写真に右下映るのは父です。
初めて一緒に顔をはめたときの一枚で、「こんな表情するんだ」と息子の立場で思ったものです。
顔はめパネルというのは、それまで知らなかったその人の新しい一面を垣間見ることができるんですね。
●撮影日
2017年1月7日
●場所
〒891-4205 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦